2012年4月19日木曜日

キロワット単価

kWh(キロワット時)単価という指標について

1.kWhとは
1000W(=1kW)のドライヤを1時間(1hour)つけっぱなしにした時、
使用電力量は1kWhとなります。

一般家庭の1ヶ月の電力消費量は、約600kWhだから、
1kWh=20円なら、1ヶ月の電気代は¥18000-です。
IHヒータ+電気温水器があると時間帯割引が効いて、深夜電力量が
1kWh=7円となり、うまく利用すると月々の電気代が安くなるわけです。

2.発電におけるkWh単価とは
一般的にこれぐらいだったはずです。
火力  9~10円
原子力 8~9円
水力 10~12円
風力    25円
太陽光   45円
つまり1kWhを発電するために、かかるコストということです。

このコストの算出方法にはいろいろな方法があるようで、正確な比較は難しいようです。
・火力といっても、天然ガス、石炭、石油で燃料価格が違う 
・原子力において放射性廃棄物処理費が変わる(埋設処分か再利用かなど)
・風力、太陽光は今後の普及や技術革新で多少安くなるかも

福島第一原発事故で、原子力の発電単価に賠償金を上乗せするべきだとの
意見もあります。 上乗せして13円とかだったでしょうか?

火力にしたって、燃料価格の高騰や燃料輸送トラブル、発電所のトラブルによる
損害を考えると高くなってくるでしょう。
計算によっていろいろ変わるということです。

3.原子力と火力の単価に隠されたメリット
前置きが長くなしましたが、さあ本題です。

仮に 火力 と 原子力 の発電単価が同じ 9円 だとしましょう。

この9円の中に決定的な差があります。


それは、単価(コスト)に占める燃料費の違いです。

火力では9円のうち8円近くが燃料費で、それを払う電力会社、ひいては消費者が
アラブの王様(だけじゃないけど)にお金を払っていることになります。

原子力では9円のうちの燃料費は2円程度。その分設備維持費や人件費がかかって
いるわけだけど、そのお金は原子力に携わる全ての人に還元されるわけです。
正確には交通や飲食、宿泊、観光、様々な形で経済効果があるはずです。



  1円の経済効果と
   7円の経済効果
 
   7倍ですね。


理想 と 現実 を天秤にかけて、日本政府はどちらを選択するのでしょうか? 

理想を振りかざし、国政に乗り込もうとする橋本市長
マスコミは「理想論派」  
違う言い方をすれば「現実論を言う政府への反対派」 
を支持する傾向にありますが、

果たしてどうなの?

理想論だけでは、どこかに必ずしわ寄せがくるのもまた道理。


原子力問題にかかわらず、いろいろな分野でマスコミに騙されている気がします。
誰が得する世の中が一番いいのか?

格差をなくすのか?経済発展で国力をあげるか? それとも地球規模の利益を考える?
10年後か、100年後か、1000年後か?

だから、いろいろな分野で偉い人達が集まって、政治を決めるんかな?
1000年後が見てみたいです。 



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