2009年7月27日月曜日

好調の要因

1.足うら感覚ができて、軸に乗り込めるようになった。
   走る時はもちろん、どんな時も足うら感覚を研ぎ澄まして生活し、母指球に上体の重みをリラックスして乗せることを考えました。
  →現在は母指球に吸盤ができているような感覚があり、地面に吸い付いてるような感じです。
   
   さらに軸ができて(母指球に重心を乗せて足の上げ下げが自由にできる)、地面反力により力を入れずとも体(みぞおち)が前に、反対の足が自然に前に出て、空中でのタメができるようになった。
  
   空中のタメは十分な接地準備、上体のリラックスにつながり、接地時間がかなり短くなった=スプリントタイム短縮
    
2.練習量を上げたことで、末端まで神経がつながり、局所的な負胆がなくなった。
   今年は3月の肉離れからしっかりリハビリし、5月からは週3回2時間以上の練習(競技場、坂、砂浜、ウェイト)を継続してきた。
   1ヶ月後から急に走れだし、2ヶ月目にはハムの張りも気にならなくなった。張りがないのでストレッチの効果も出やすく、股関節が柔らかくなり、さらに強い接地(反力で大腿が高く上がり、筋肉の戻る力で振り下ろす、力は全くいらないし、入れようと思うとできない)→ 強い反力がもらえるようになった。
 
    ウェイトなどで、末端まで神経がつながり、スムーズな脚の回転・体重移動が出来だした。
     (ウェイトは筋力トレーニングではない。
    柔軟性up&上半身下半身の連動トレーニング(by小山先生(鳥取ワールドウィング代表)。末端の神経どうしをつなげて、一瞬で大きな力をだす最高の技術トレーニングだということを理解する 溝口先生(槍投げ日本記録保持者))   

3.若手に教えることで、技術論が整理され、シンプルな考えで走れるようになった。
   シンプルだと思っていた自分の技術論も、いざ教えるとあれもこれもと、つい言い過ぎてしまっていた。 
  今は大分整理されてきた。
  「基本ドリル」 と 「走る時の意識」は違うということ。
 
  【基本ドリル】の時
    ・母指球での足うら感覚を大事に、上体の重みで一気に軸に乗り込む
      (その場足上げ、ハードルまたぎ、レッグランジwalk)
    ・一瞬の接地で地面反力により、体が浮く(前に進む)感覚、空中で休む感覚(タメ)を養う
      (ミニハードル両足jump、片足jump、 ハードルジャンプ、BOXジャンプ、片足走)

  【走る】時
    ・とにかくスムーズに足が回転することだけを考える。
      (余計なところに力がこもらないように、ブレーキがかからないように)
    ・母指球でピンポイントに着いて、地面反力で前に進んでいることだけを考える。
      (足を速く回そうとか、フラットに接地しようとか、切り返しを速くしようとか、大腿を高くあげないようにしようとか考えないこと)
    ・空中(両足が接地してない時)は休む=リラックス=省エネ=効率良い→速い
     
  
4.負けたくないライバルの出現
 これが一番かな? 負けたくないからいろいろ考えるし、練習も追い込める。

5.怪我の要因が分かった
   ここ5年。東海大練習などを取り入れてから、ずっとハムの肉離れ&張り に悩まされてきた。
  原因は
     ・足首が弱かった。    →チューブトレや階段ヒールレイズなどで強化
     ・練習量が少なかった。
    からだった。
      足首弱 →母指球接地時に軸に乗れない →ハムにたよる →ハムの柔軟性下がる 
          →ケガする →休む →繰り返し

     練習量を増やすことで、効率の良い走りが身についてきて、自然とハムの柔軟性も上がった。質の高い練習をするには、量のある練習もしなければ怪我をしてしまうということ。


6.技術の勘違い
   ① 大きな筋肉で走ることが効率の良い動きになるという理論。
      (足首やふくらはぎ、膝の筋肉を使って走ると、筋肉が小さいのですぐ疲労がたまるし、大きな力を出せない)
      →しかし、軸作りに必要な足首まわりの筋力は必要なのだと気づいた。

   ② 足(大腿)を上げるな、後ろの足はすぐに戻せ、切り返しを速くしろ
      (無駄に足を振り回すと遅くなる)
     →しかし、しっかり地面反力を受けた、省エネ走りができてない人がすると、腰が落ちたただのちょこちょこ走りになってしまう(自分も数ヶ月前までそうだった)

   ③ 腰高でいけ、足(大腿)を高くあげろ、後ろに蹴り上げろ(マック式) は本当に間違いか?
      50年前?にマックという人が言ったトレーニング論は、日本に広く浸透している。
     私も20年前に学校の先生にこう教えられた。
      しかし私が教わったその頃には、もうこの理論は間違いであることは、陸上界では常識だったようである。
      何故間違いか? これは黒人に向けた走りの理論であるという。黒人は骨盤が日本人に比べて前傾しているので、意識しないと膝が高く上がらず、非効率な走りになるらしい。

      →でも本当にそうか? 足が速い人は大体膝が高く上がってるし、男子400mの金丸や女子100mの福島は後ろにしっかり足を蹴り上げているように見える。

       これはどうやら、【本人の意識と、他人が見た走りの動き】に違いがあるかららしい。
      【本人(トップ選手)】は、
         足は高く上げないし、蹴り上げないようにしているらしい。速くコンパクトに切り返していき、地面に力を加える時間をなるべく多くしてスピードを上げようとしているらしい。
          (だから、指導書の本もこのような記述が多い模様)

      これを【他人から見る】と、
         足が高く上がって、後ろに蹴り上げて、とても大きく動いてるから速いのだと錯覚している。
       →実際は、うまく軸の下に接地して、地面反力を受けているから足が高く上がるし、ブレーキのない接地をしており、なおかつ速いので後ろに蹴り上げているように見えるのではないかと思っている。
      
       だから我々素人は、一流選手のように大きく走ろうとしたり、指導書のようにコンパクトに走ろうとしてもダメだと思う。
        
       まずは、
             と 足うら感覚  と 地面反力  
                                    での省エネ走りによって、
        
         結果的に大きな走りになるのを目標にすべきだろう。

        コンパクトにしたり、速く切り返す高等技術は それからでいい。
       
         
      
  

ということで、今一番参考にしている、指導書はこちら。         
       

他の指導書は、”一流選手の走りはこうなっている”という分析、専門的なドリル・練習方法が書いているのに たいして、

 朝原さんは、”一流選手は何を考えて走っているか” という、感覚論を大切にしている。
 ドリルでも何を考えてやるのかを、丁寧に説いているのでとても参考になる。

 
 中を見ると幼稚なマンガ(失礼)が書いてあるので、最初に読んだ時はしょうもないと、そんなの知ってるよ、と思っていたけど、
  
               いろいろ人に教える中で、シンプルに伝えよるにはどうすれば?
   と思っていた時にこれをもう一度読んだら、とても良かったので オススメします!!

3 件のコメント:

  1. どうでもいいが、世間は水泳一色だぞ。

    クマ

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  2. >kuma
     水泳?どうでもいい ┐(  ̄ー ̄)┌ フッ

    8/15からは世間も陸上一色なのだよ。

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